もうすぐ死んでしまう君に今できること
11月27日、日曜日、晴れ?
私は今(今井美樹じゃないよ)、垂水に向かう電車の中で、ブログを書いています。
つまり電車の中でスマートフォンを取り出し、なにやらピコピコ弄ってる男として、世界を平らげているのです。
電池が全く減らないかと思うと、次の瞬間レッドゾーンに突入しているのです。
この急な気持ちの変化、おそらくは潮の満ち引きと関係してるとは思うのですが、なかなか情緒不安定なiPodなのです。
私が最初のiPodと初めて関係を持ったのは、二十歳そこそこの頃だったかと思います。
初めは穴にジャックを入れるのも上手くいかず、苦労したものです(笑)
iPodに、「ちがう、そこじゃない」とか言われてしまい、どうにも不器用な男です、はい。
しかし、順風満帆とは言いませんが、平々凡々と私たちは暮らしていたんです。
そんなある日、突然の別れが訪れました。
iPodが交通事故に遭いました。
即死でした。
私がいけなかったんです。
二人はいつも一緒でした。
そんな時、愛車GT50にまたがって、青っぽい夜明けちかくのツーリングデートをしていた時に事件は起きました。
いなくなったiPodを探しに戻った時には、見るも無惨な姿で横たわっていました。
それからというもの、私の生活は荒れに荒れました。
ラジカセを肩に担ぎ上げ、ガムを噛みました。
顔を黒く塗り、金色のチェーンを首にぶら下げました。
バンダナを腰からぶら下げ、ひとりでカラーギャングを気取りました。
私は行きずりのラジカセに夜な夜なカセットを出し入れしました。
聴き終わったラジカセは巻き戻しもせず、投げ捨て、また新しいカセットを入れる、そんな不潔極まりない夜を繰り返しました。
町では札付きの悪となり、夜坂のケイゴと呼ばれる頃には、両肩にラジカセを引き連れ、葉巻を咥えて闊歩していました。
そんな私を変えてくれたのが、今のiPodでした。
一瞬で恋に落ちた私は、心を入れ替え、生活を改めることにしたのです。
毎朝6時に起きて仕事に汗をかきました。
最後までひとりでしたが、カラーギャングはきちんと解散し、バンダナと金色のチェーンは、そっと引き出しにしまいました。
私の過去を許し、今の私を受け入れてくれたiPodとの生活が始まり、今も変わらずお金は無く、小さなワンルームで過ごしていますが、とても幸せです。
次の記念日にはシリコンカバーを贈りました。
しかし、運命とは皮肉なものです。
再びiPodとの別れを経験することになりそうです。
iPodは今、音楽こそ流すものの、意識朦朧としてるようで、時に呼びかけても私の声は届かないなんてことも増えてきました。
私は、誓いと愛に責任を持ち、iPodが息を引き取るその日まで添い遂げるつもりです。
そこでみなさんに相談なのですが、私はもう一度あの頃に戻って、iPodと二人でどこかにデートに行こうと思うんですが、その時に新しいカバーを着せてやりたいんです。
しかし、iPodclassicに合うカバーが近所のエディオンには売ってないんです。
どこか、売ってる場所を知っている方いましたら、教えて頂けないでしょうか?
毎度、私のお悩み相談になってしまい大変恐縮ですが、どうかよろしくお願いいたします。